春も近づき気温も上がってきたある日、私は大学からの帰り道にコンビニへ立ち寄りました。
講義に必要なノートを買ったついでに、余ったお金でアイスキャンディーを買いました。
買ってすぐに封を開け、食べながら家までの道のりを歩いていると、
途中の道端で、私と同世代くらいのカップルの前を横切りました。
もちろん、ただの通りすがりなので彼らのことは知りません。
すると、彼女の方が突然叫びます。
「ちょっと!あんたのそれ、やめてくれない?」
予想外の出来事に正直びっくりしましたが、私の後ろにいる人にでも呼びかけているのだろうと思い無視。
しかし、もう一度彼女は叫び、今度は私の肩を掴んで振り向かせました。
「何ですか!?」
私は戸惑いましたが、何とか彼女の方を向いて返答しました。
彼女の隣を見ると、彼は興奮している彼女を止めようとしていますが、気にも留めず話を進めます。
見知らぬ私に嫉妬する彼女のワケとは?
彼女の言い分は思いがけないものでした。
「あんた、そのアイスキャンディーを舐めながら私の彼を挑発するなんて、どれだけ気持ち悪いことしてるかわかってんの?」
彼女はそう私に聞いてきますが、まったくもって意味不明です。
「あの…どういうことですか?」
「もうそのアイス渡して!私の彼を挑発していいのは私だけなの、この×××!!」
と、とんでもない暴言を吐かれたところで、その時の私は何をそんな言われなければならないのか理解できないまま、依然として困惑していました。
さすがの彼も彼女を止めて2人とも立ち去りましたが、結局最後まで謝ることはありませんでした。
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