私と仲良しの同僚は、仕事帰りに2人で深夜営業のカフェに行くのが日課です。
その日は珍しく、未成年と思われるくらいの女の子がテーブルでぐっすりと眠っていました。
顔見知りの店員さんによると、この女の子は彼氏に置いてけぼりにされてしまったそうです。
さらに、彼女は隣の市から来ているにも関わらず、お金も持ち合わせがなかったため家まで帰る手段がなく居座り続けていました。
私たちはこのカフェまで同僚の車で来ていたため、車で家まで送ってあげようと2人で決めました。
そこで、このかわいそうな女の子に
「家に帰る手段がなければ、車で送ってあげようか?」
と話しかけたところ、嬉しそうな表情で
「はい!」
と答えてくれました。
車に乗ったとたんに豹変する女の子
彼女は後部座席に座った途端、車のあちこちに対して不躾な態度でいちゃもんをつけ始めました。
「もっと良い車買えなかったの?ゴミが散らかってて足の置き場がないじゃない。」
あまりの言い草に私は「助けてもらった人は、贅沢を求めちゃいけないよ」と言いました。
これで彼女が黙るかな…と思っていたのですが、そんなことはありません。
「少なくとも週に1回くらいは掃除してもいいんじゃない?」と言い続けました。
黙って運転していた同僚もさすがに「乗せてもらってるだけでも感謝しなさい」と言い放ちました。
それでも彼女は黙らず「少なくとも21世紀に造られた車だったら嬉しくて感謝できたんだけどね~」と続けましたが、この車は10年前から乗り続けているものです。
女の子の家に送り届け、感謝の代わりに出てきた言葉は…
私たちは、目的地の家まで到着し、彼女を降ろしました。すると、彼女の口から出たのは感謝ではなく、
「一応教えてあげるけど、このお粗末な車にこれからも人を乗せてあげる予定があるなら、少なくとも掃除してきれいにしときな。」
と感謝の言葉は一切なく、立ち去っていきました。
私と同僚は、彼女のあまりの図々しさに笑ってしまいました。帰り際には、「これからまた親切心で誰かを乗せそうになったら、この事件を思い出させてね」と(笑)
コメント